キッカケは一言の問いでした。
ー「対人援助職の人はケアしてばっかりで、大変じゃないですか?」
そう、ケアするのが仕事の対人援助職。看護師・保健士・助産師・教員・ソーシャルワーカー・ヘルパー・心理士・ボランティアなどいろいろありますが、ストレスはたまらないのか? もちろん、たまります!
では、ケアのプロはどうやって自己管理をしているの?? その問いに対する答えは
ー「ケアのプロは、案外自分もケアされることがうまい!」
ということに尽きるのではないでしょうか。
こんなキッカケから、私たちは、日頃お子さんのケアをしているお母さんお父さんにメッセージを送ろうと思い立ちました。題して、「ケアする人のケアを語ろう」。
普段、子どもの世話をし、必要なものを与え、成長を促し、支えることに心を砕いているお母さん。お母さんは、普段からケアをする人のマインドを身につけていることが多いです。では、お母さんは誰からケアしてもらっているのでしょうか? ケアする人のケアはどうしたらいいでしょうか?
当イベントでは、4人の登壇者がケアのプロの目線からお母さんのケアについて語ります。登壇者は元あるいは現在、対人援助に携わってきた4人のエキスパート。さらに共通点は、全員現役のお母さんプラス、ボランティアで「お母さんケア」を行なっているということ。まずはいつもの生活を振り返りながら「自身がどうケアされているか」「自己ケアの方法」などを、具体例を挙げながらシェアしていただきます。また、ケアする・されるのバランスや、「周りにケアさせる」秘訣や、対人援助職でケアについて考えされられたことなどをお話しいただきます。
登壇者は海外の「お母さんコミュニティ」の中心的なメンバーとしても活躍中です。海外のオンラインネットワークは年々増えており、海外在住者にとってはなくてはならないセイフティネットとなりつつあります。その中でもグローバル、ローカル共に、もっとも活発なのが「お母さんコミュニティ」。海外ならではの助け合いのネットワークをうまく利用するコツについても語っていただきます。
お母さんイベントによくある「子どもをいかにケアするか」「子どもの心にいかに寄り添うか」とは一風趣向の変わった「お母さん自身」についてのイベント。4人の本音トークにたくさん笑って、何かを持って帰れること請け合いです! お母さん・お父さん以外のご参加も大歓迎です。
プログラム
※時間は日本時間です。
※クロストークは、登壇者のみが画像をオンにし、レコーディングさせていただきます(参加者の顔は写りません)。
※交流会はオフレコになります。
登壇者
西川直子
30歳で助産師に。 出産後、夫の駐在でタイ、イギリス、スペインと移り、現在イギリス在住。
タイで次男を出産した後から、資格を生かしておうちでママと子が集まる場を開催し、おしゃべりの大切さを実感。
☆おしゃべりでママが元気に。 ☆ママが元気なら子どもも嬉しい ☆ママが『私はこれでいい』と思えたら、子どもも『ボク/私はこれでいい』と思える。 ☆誰もが私はわたしのままでいいんだって思える世界をつくりたい。
そんな思いで、世界のママが集まるオンラインカフェを2年前にスタートさせました。
ロケタミコ
ベルギー在住。日本で15年看護師として勤務。2014年ベルギー人の夫、息子2人と共に渡伯。その後、勇気づけ講師を取得し、子育て・人間関係・海外生活におけるメンタルヘルスを中心にメール相談や講座を開催している。
また、夢を実現させたい女性に向けて起業コンサルタントとして活動、4カ国のリーダーと共に「バイリンガル・日本語継承を目指す親の会」主催。
苅部ミュア智美
2000年よりシドニー在住。娘2人。
「海外こころのヘルプデスク24時」相談員、NPO法人「リスニングママ・プロジェクト」リスナー。
2017年よりコミュニケーションや「聴く」ことを学ぶ。
人は話すだけで力を取り戻すことを自分でも経験し、リスナーとしても話し手が元来持っている生きる力を取り戻す場面に立ち会っている。
話すこと、聴くことは日常でできるエンパワメント(双方が力を得られる)。コミュニケーションを通して自己肯定感(生きて息をしているだけで存在意義があると思える)も高まります。誰でも力を持っています。でも発揮できないこともあります。元気でいられるためにはまず自分のケアから!
えむ
海外生活3年目×駐在妻×専業主婦×元小学校教諭。
2回の転職を経て、小学校教諭を実質約10年間務める。通常学級担任、特別支援学級担任を経験、2016年度 特別支援コーディネーター養成研修受講修了。教職最後の年に、子供たちや保護者の方々からの相談や面談に多く携わり、絡まった糸を一緒にほどいていくような時間を共有することに強いやりがいを感じるようになった。
夫の海外駐在帯同を機に退職。2017年4月より、夫と2人の小学生の子供と海外生活をスタート。現在は、学校を真ん中において、子供、保護者、教師の関係をよりよいものにしていくための活動をすべく、ブログを通じて無料教育相談アラスク(around school)を行っている。
2018年11月より、ヘルプデスク相談員として活動中。
司会進行
秋田まき
アメリカテキサス州在住。海外生活・国際恋愛専門カウンセラー、
「海外こころのヘルプデスク24時」発起人。
京都大学教育学研究科博士課程修了・博士号(教育学)。駐在員家庭に育ち、留学・国際結婚を通じてオランダ・フランス・メキシコで暮らす。メキシコシティ日本人学校元スクールカウンセラー。海外在住者へオンライン心理カウンセリングを行う傍ら、2018年6月に非営利相談機関「海外こころのヘルプデスク24時」を立ち上げる。
海外生活・国際恋愛専門カウンセリング