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イベントレポート 「海外在住者とお金のはなし」(動画あり)

テキスト:井藤雅子

 2019年3月13日、オンライン会議室(Zoom)にて『海外在住者とお金のはなし』というテーマでイベントが開催されました。 

 

 海外に暮らす人々の悩みは数々ありますが、「お金」の悩みは誰にとっても大きなテーマです。海外に暮らすことで、収入額が変わったり、お金の使い方が変わったり、経済的立場が変わったりして、そのストレスがメンタル面にまで支障をきたす事もあります。 

 

 今回のイベントでは、そんな海外に住む方達が抱えるお金の悩みについて、「海外こころのヘルプデスク24時」の相談員でもあるファイナンシャルプランナーの愛さん、Maryさん、みほさんそして海外ヘルプデスク発起人の秋田まきさんが登壇し、各々の海外経験で感じた”お金のビックリ”や“困ったこと”を体験談を交えてお話しました。 

 

 海外赴任にはそれに伴うまとまったお金の必要性とともに、慣れない手続きが必要になります。海外送金準備や、銀行口座開設やクレジットカードの申し込みなど、引越しの前後に取り掛からないといけない事が山積しています。 

 

 時に、現地の事情に疎い本社の方針に従うと生活に影響がでるような場合も有り、そういった場合は「人事の人が理解してくれない」と泣き寝入りするのではなく、自分から声を上げる必要があるとのことでした。 

 

 また、実際の情報収集のポイントとして、ネットの情報だけに頼らず、身近にいる頼りになる人や経験者に直接聞いてみる。情報を鵜呑みにせず常に最新の情報を得られるようにしておくというアドバイスがありました。 

 

 また、夫の海外転勤と同時に妻がフルタイムから専業主婦になった場合、日本で共働きだった時に比べて海外駐在の夫に帯同したときのほうが収入が下がることもあったり、キャリアを中断され収入の無い自分が夫のお金を使うという事に罪悪感を覚え、自分の無力さや自由の無さに悲観的になってしまうこともあるというメンタル面のストレスも話題に出ました。

 

 海外に住むと、その国ならではのお金に関するカルチャーショックもあります。ブラジルでは国民全体がどんぶり勘定で、お金に関する価値観が変わったという話があったり、また、メキシコは人口一人当たりの国民総所得が世界158か国中58位(日本は18位)にもかかわらず、幸福度が4位(「世界幸福度調査」米国の世論調査会社ギャラップ・インターナショナルとWINによる共同調査、2018年)。つまりメキシコ人は「お金はないけど自分は幸せである」という感覚があり、お金と幸せとは必ずしもイコールではないとの指摘もありました。 

 

 多くの日本人にとっては「貯蓄・節約」が美徳とされています。そして手元にお金がないと不安になる人が多く、「どうやって貯めるか?」というノウハウはあっても「どうやって使うか?」というノウハウはありません。それに比べて、アメリカ人は「どうやって増やすか?」つまり投資メインの考え方をするので、生命保険などの金融商品も『税金を取られない銀行口座』といった感覚で利用されているという話もありました。 

 

 最後に、海外での医療費の話になり、日本では健康保険は一種類しかなくすべての医療行為が保障の対象になっているのに対して、海外では医療保険も一種類ではなく、『体・目・歯』など部位によっても保険が違ったりするそうです。さらに、救急医療には保険が利かなかったりといったこともあるので、会社が医療保険をかけてくれているからと安心せずに、自分で会社の保険がどういったものであるのか?自分達でプラスして医療保険をかけたほうがいいかどうかといった正しい情報を得る努力をするようアドバイスがありました。また、医療行為に関しても、誤診の可能性も念頭に入れてセカンドオピニオンを求めたりといった「自己責任で行動する」ようアドバイスがありました。 

 

 日本人はお金というと、「無いと困る」「無くなるのが心配」などマイナスなイメージを持ちやすいですが、お金は「豊かさ」や「幸せ」のごく一部にしか過ぎないという事を思い出し、お金とは素敵な物であり、お金を使う事で経済に貢献しているなど、プラスのイメージをもつとお金とうまく付き合えるようになるのではないでしょうか。 

 

 最後に、お金についてこれだけは伝えたいという一言をそれぞれが紹介することでクロストークは締めくくられました。 

 

  みほさん 「回っています。賢く出して、賢く入れる」 

  愛さん 「幸せになる手段の一つがお金」 

  まきさん 「お金は死ぬまでにトントンになればいいのだ」 

  Maryさん「人生に必要なもの。それは勇気と創造力とそして少しのお金だ」

      (チャーリーチャップリン)」 

 

 

 その後の交流会では、小グループに分かれて、自己紹介・体験談のシェアや、活発な質疑応答が行われました。

​ 当日は14名のご参加がありました。下記にクロストーク部分の動画を公開しています。

 登壇者より付記:

 

 イベント「海外在住者とお金のはなし」の事前アンケートで、日本の口座の維持方法やマイナンバーと口座の関係についての質問を多くいただきました。トークの中では時間がなくて触れられなかったのですが、以下の「海外へ行ってからも使える銀行口座4選」は有益な情報と思われますので紹介させてください。
https://kaigaisokin.net/information/bankac.html

 マイナンバーと銀行口座維持についての情報は錯綜していて、私たちの中でもオススメできるものがありません。「マイナンバー✖️海外居住者」などで検索をしていただき、信用できそうなものをご参照ください。

 日本の銀行が海外在住者にとって年々利用しづらくなっているのは事実で、「住民票がない(戻せない)」「マイナンバーがない」「非居住者サービスを提供する銀行に口座がない」という「3ない」の海外在住者は、選択肢がなく追い詰められているのが現状です。海外を拠点にしながらも日本でビジネスを行なっていたり(年々増えています)、帰国後に不動産購入などを見込んで日本の口座を維持している海外在住者もいますが、こういう人のことを考えていない(顧客としていてほしくない)というのが浮き彫りになっているのは残念です。せめて、海外の銀行のように国外への住所変更を受け付けるとか、維持費を払えば口座は保てるなどのフレキシブルな対策をとってほしいものです。(秋田まき)

​イベントのご感想

お金のイベント、楽しかったです。

どうしても自分の苦手なテーマは学ぶのを避けがちですが、こうやってイベントにしていただくと気楽に、参加できますね。

お金って、大事で、でもなんか難しくてと考えがちでしたが、出るときは出る、入るときは入る、と肩の力を抜いて良いのかな、と思いました。

さすが、FPの方々は専門的な知識がおありなので、

いままで知らなかったような情報が満載でした!

 

私自身、主人がお金のことを管理していて

以前はお金を使う事に対して抵抗がありました。

でも、今はずいぶんそういったブロックが取れたように思います。

お金を銀行に預ける感覚で投資をするアメリカ人という話しを聞いて

なるほど~!!とうなずけました。

ただ、実際に自分が投資をするとなると、

右も左もわからないので、こういったFPさんのサービスを

利用したほうがいいんでしょうね。

 

お金は回る物と考え、お金といい関係を築く。

という考え方に共感します。

私自身、お金はエネルギーが形を変えたものだと

思っています。時には労働力と交換し、時にはモノと交換し、

時には知識と交換し、時には感謝や応援の気持ちを表す。

そういった使い方をしたいと思っています。

 

すばらしいイベントありがとうございました!

アメリカの事情、しらないことばかりで驚きでした。

こうやって日本と世界の違いというのを知ることができるのもこのヘルプデスクの良さですね^_^

 

4人の息もピッタリで安心して参加することができました!

 

交流会でもそれぞれの立場ならではの悩みを聞くことができました!

 

世の中は電子マネー?でクレジットカードも現金も使わない生活が進んでいるようですが、

そういったなか、気をつけること、

また海外に住んでいて、日本の口座をどのように管理したらいいか、具体的に掘り下げて知りたいと思います。

ご参加大変ありがとうございました。

 

→イベント趣旨「海外在住者とお金のはなし

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